先日、ジムを退会してきました。
ホイットニーです!ジムってなかなか続けられないものですね。
コンテンツを継続的にアップすることも、大変難しいです。
それが動画となると、さらに大変です。
今一度、動画を使う目的を整理してみましょう。
僕は「情報を伝える」という点において、動画の位置付けをこのように捉えています。
テキスト < 写真 < 動画 < リアル(<もしかしたらXR)
例えば、カレーライスとうテキストから連想されるカレーライスのイメージは、人それぞれでしょう。
お米の色が人によって違うかもしれないし、入っている具も違うかもしれない、お皿やスプーンやシチュエーションも違ってくるはずです。
そこに1枚のカレラーライスの写真が登場すると、バラバラだったイメージが統一されます。
目の前のあるカレーライスの写真のイメージです。
でも、量はどのくらいなんだろう?美味しさはどうなんだろう?値段は?などの疑問が出てきて、情報はまだ統一されていません。
さらに動画が登場し、誰かが食べて美味しさや量を表現。値段も教えてくれたとしたら、みた人のイメージはほぼ完璧に一致します。
しかしまだ、本当にそうなの?という疑いは晴れないので、実体験(リアル)がそれに勝ると思います。
カレーライス屋さんのオーナーの立場で考えてみましょう。
「美味しいカレーライス屋さんだよ!」という宣伝をテキストでしたとして、消費者はそれぞれの脳内に作り上げたイメージを楽しみにします。そして来店したときに、イメージと全然違ってたら困ったことになります。
そもそもどんなカレーライスなのか分からないからいかない、という人もいるはずで、やはりイメージは大事です。
そこで写真を使ったチラシを用意し、重さや値段、詳細な説明を載せていくと思います。
現在でもこれはこれで十分なんですが、それよりも動画の方がよりイメージを統一できます。
戦略的に言えば、消費者にイメージしてもらいたい像を伝えることができます。
CMなんかはまさにそうですよね。
消費者はこれらの宣伝活動を受けて、実際に確認するために来店すると考えられます。
つまり、オーナーとしては自分が発したい像を消費者にきちんとイメージしてもらうために、動画が良い手段であるということです。
動画を制作しよう!と考える時に、こんな疑問が出てきます。
どんな動画がいいの?
・誰に
・何を
・どのように
どこに配信したらいいの?
・いつ
・どこで
なぜ?は前述で答えたのでクリアなはずです。
これらの疑問の一つ一つが非常に難しいのですが、ビジネス本では「誰にメッセージを届けるか慎重に考えましょう」的な感じで、肝心なところを教えてくれていないケースを見かけます。
カレーライス屋さんで「誰」について考えてみると、それは「カレーライスを食べたい人」となるのですが、それだと解像度が低いので施策がうまくはまりません。
物理的にカレーライス屋さんの近くにいる人たちでないと、来店できないので、ここでギュッと絞り込みます。
店舗のあるエリアがビジネス街なのか、住宅地なのかによっても違ってきますので、エリアは大事。
ビジネス街ならガッツリ系とか持ち帰れるとか、機能面で訴えることが有効打に思えますし、住宅地ならお子様セットとか配達可能とかファミリー層をイメージすることになるでしょう。
また、エリアに存在する競合も忘れてはなりません。
消費者がなぜそのカレーライスを食べなければならないのか、他社との戦いがあるはずです。
独自の特色を出したり、スタンプカードを用意するなど、考えられることはたくさんあるでしょう。
それらが揃って、いよいよ動画というわけですが、ただ単にyoutubeにアップすればエリアの人にみてもらえるということはありません。
むしろ、動画はみられないでしょう。再生回数2桁もいけばいい方です。
先ほど、情報伝達の優位性を書きましたが、同時にこれはユーザーのめんどくささに繋がります。
テキスト < 写真 < 動画 < リアル
テキストでも動画でも長いよりも短い方がみられやすくなっていますし、現代人は過剰な情報にさらされています。
いちカレーライス屋さんの動画を探してみる、という手間はあり得ないと考えるべきです。
だからと言って、10kgのカレーを食べてみたとか、カレー風呂に入ってみた、的な企画で目立というとするのもいかがなものかと思います。それこそ大変だし、消費者にイメージしてもらうための動画から、目立つために目的が変わってしまっていて、ものすごく遠回りです。
じゃぁ、どうするの?ってことになるんですが、僕の考える動画活用方法は、今来店してくださっている顧客に見ていただく動画から始めるのがいいというものです。
実は、これは弊社でこれからやりたいなと考えている案なので、実績があるわけではないのですが、今来ている顧客は、「めんどくさい」を乗り越えてきた方なので、動画を見てくださる可能性も高いと考えています。
カレーライス屋さんで言えば、食後に動画をみてくれた50円引きみたいなクーポン情報をテーブルに添えておき、動画の中で「お会計時の合言葉はマサラ!です」と言ったら、50円引きしてあげるとか。フォローしてくれたらさらにお得な情報を提供します!などの誘導で、フォロワーになってもらいます。
それくらい近距離の顧客にどんな動画が見られているか、数字も小さければカウントしやすいと思います。
動画だからといって大きな期待はせず、一つの手段だと割り切って顧客とのコミュニケーションをイメージすることが、活用の一歩めだと考えます。